化粧品の56の効能効果

目次

1章 化粧品の目的と効能効果

薬機法では、化粧品には3つの目的があるといっています。

  • 人の身体を清潔にするため
  • 美化し、魅力を増し、容貌を変えるため
  • 皮膚若しくは毛髪を健やかに保つため

化粧品の効能効果を広告するとき、上記の3つの目的を具体的に、次の56の項目で表現することができます。

(1) 頭皮、毛髪を清浄にする。
(2) 香りにより毛髪、頭皮の不快臭を抑える。
(3) 頭皮、毛髪をすこやかに保つ。
(4) 毛髪にはり、こしを与える。
(5) 頭皮、毛髪にうるおいを与える。
(6) 頭皮、毛髪のうるおいを保つ。
(7) 毛髪をしなやかにする。
(8) クシどおりをよくする。
(9) 毛髪のつやを保つ。
(10)毛髪につやを与える。
(11)フケ、カユミがとれる。
(12)フケ、カユミを抑える。
(13)毛髪の水分、油分を補い保つ。
(14)裂毛、切毛、枝毛を防ぐ。
(15)髪型を整え、保持する。
(16)毛髪の帯電を防止する。
(17)(汚れをおとすことにより)皮膚を清浄にする。
(18)(洗浄により)ニキビ、アセモを防ぐ(洗顔料)。
(19)肌を整える。
(20)肌のキメを整える。
(21)皮膚をすこやかに保つ。
(22)肌荒れを防ぐ。
(23)肌をひきしめる。
(24)皮膚にうるおいを与える。
(25)皮膚の水分、油分を補い保つ。
(26)皮膚の柔軟性を保つ。
(27)皮膚を保護する。
(28)皮膚の乾燥を防ぐ。
(29)肌を柔らげる。
(30)肌にはりを与える。
(31)肌にツヤを与える。
(32)肌を滑らかにする。
(33)ひげを剃りやすくする。
(34)ひげそり後の肌を整える。
(35)あせもを防ぐ(打粉)。
(36)日やけを防ぐ。
(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。
(38)芳香を与える。
(39)爪を保護する。
(40)爪をすこやかに保つ。
(41)爪にうるおいを与える。
(42)口唇の荒れを防ぐ。
(43)口唇のキメを整える。
(44)口唇にうるおいを与える。
(45)口唇をすこやかにする。
(46)口唇を保護する。 口唇の乾燥を防ぐ。
(47)口唇の乾燥によるカサツキを防ぐ。
(48)口唇を滑らかにする。
(49)ムシ歯を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(50)歯を白くする(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(51)歯垢を除去する(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(52)口中を浄化する(歯みがき類)。
(53)口臭を防ぐ(歯みがき類)。
(54)歯のやにを取る(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(55)歯石の沈着を防ぐ(使用時にブラッシングを行う歯みがき類)。
(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。
1 例えば、「補い保つ」は「補う」あるいは「保つ」との効能でも可とする。
2 「皮膚」と「肌」の使い分けは可とする。
3( )内は、効能には含めないが、使用形態から考慮して、限定するものである。

引用:平成 23 年7月 21 日薬食発第 0721 第1号医薬食品局長通知「化粧品の効能の範囲の改正について」

1章 化粧品広告におけるシミ・ソバカス、小ジワの表現


化粧品は、機能的な表現(たとえば、シミが消える)はいえませんが、「(37)日やけによるシミ、ソバカスを防ぐ。」という効能効果を表す表現は、「日やけによる」と明記すればシミ、ソバカスの予防についていうことができます。

同様に、「(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。」を表現するには「乾燥による」を明記しなければ小ジワのことはいうことができません。
すべてのシワに効果があるものと誤認されるような表現は禁止されています。

この「日やけによる」や「乾燥による」という部分をしばり表現といいますが、このしばり表現を省略すると違反広告となってしまいます。

また、「(56)乾燥による小ジワを目立たなくする。」は、平成23年に新規で追加されたものですが、適切な試験を行い効果を確認してからでないと表現できません。
日本香粧品学会の「化粧品機能評価法ガイドライン」にある「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に基づく試験、又はそれと同等以上の適切な試験済みのものとなっています。

3章 化粧品広告における56の効能効果以外にいえる事

承認を受けた範囲で効能効果がうたうことができる医薬部外品と違い、化粧品の場合、うたえる効能効果はこの56項目の範囲以外に次の2つがあります。

  • メーキャップ効果
  • 使用感

メーキャップ効果

メーキャップ効果とは、「化粧くずれを防ぐ」、「小じわを目立たなく見せる」、「みずみずしい肌に見せる」、 「傷んだ髪をコートする」等の覆う、隠す、見えにくくするなどの物理的効果のことをいいます。

使用感

使用感とは、「清涼感を与える」、「爽快にする」等のことをいい、いずれも広告する際は事実に反しない限り認められます。

まとめ

1つの化粧品で複数の効能を表現することも可能ですので、意味が変わらないようにうまく言い換えて販促していきましょう。
例えば、擬音語、擬態語を合わせたオノマトペをうまく利用して、音から商品の良さをイメージさせるというのも一つの手法です。

擬音語:物が発する音を字句で模倣したもの。
擬態語:状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣したもの

すべすべ
つるつる
しっとり
もっちり
ぷるぷる

化粧品の広告では、表現していよい効能効果が決まっています。これを無視する広告を作ってしまうと薬機法違反となり課徴金が課せられたり回収しなければいけなくなったりしてしまいますので注意が必要です。